移動熱源の伝熱解析におけるステップの区切り方

本来は、Sysweldで使っていた方法だが、ABAQUSにも適用できる。

まず以下の3ステップに分ける。

  1. 最初の要素への入熱過程
  2. 他の要素への入熱過程
  3. 冷却過程

入熱過程で、最初の要素だけを特別視するところがミソ。ここで一番発散するためここだけ細かく時間を区切る。目安としては10ぐらい。すなわち、溶接線でのメッシュ間隔が4ミリで溶接速度が8mm/secのときは時間増分を0.05secにする。
最初の要素を通り過ぎたあとは、接点に熱源中心が来るように時間増分をとる。つまり先の設定だと時間増分を0.5secにする。
冷却過程では特に気を使わず、自動で十分。時間増分の大きさよりも冷却時間の長さに重きを。長く取りすぎても自動時間増分ならその分最後のほうの時間増分の大きさが大きくなり計算時間にはさほど影響ないので大きめにとるべきかも。